梅本聡のblog「職業介護福祉士」

西暦2026年。令和8年。 介護を生業として33年目となった介護福祉士 梅本 聡が、支援のこと、他にも色々と思うこと・考えることを書き綴ります。

株式会社Qship(キューシップ)では、介護福祉士 梅本聡が
■介護施設アドバイザリー[顧問]
■介護コンサルティング
■介護研修・講演講師
■施設新設プランニング・設計アドバイス
■介護離職防止サービス[企業顧問介護福祉士]
を提供します。

詳しい情報は、株式会社Qshipホームページをご覧ください。
http://www.umemoto-qship-inc.com
X→http://twitter.com/umemoto_qship
Facebook→https://www.facebook.com/umemoto212/

お問合せは
電話:043-216-2520
メールはこちら→ satoshi@umemoto-qship-inc.com
まで。お気軽にお問合せ下さい。

梅本聡の著書「認知症ケアの突破口」
中央法規出版:https://www.chuohoki.co.jp/site/g/g80583880/

株式会社Qship(キューシップ)代表・介護福祉士の梅本聡です。



地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準
第五章 認知症対応型共同生活介護
(介護等)第九十九条 
3 利用者の食事その他の家事等は、原則として利用者と介護従業者が共同で行うよう努めるものとする。



ユニットリーダー2人に嚙み砕いて語ったこの規程。
家事全般を入居者さんと職員がなぜ共同で行うのか?
イコール
取り組む実践について「何故そうするのかの基本のキ」を伝えたわけです。
しかし
基本のキを伝えただけで「あとの実践はよろしく」と実践を丸投げするわけにはいきません。



「ぼちぼち今日のお昼ご飯を何にするか決めましょうか」
入居者さんが一堂に会するテーブルに梅本も混ざり、メニュー決めを促す。

梅本「林田さん(仮名:女性)はお昼ご飯に食べたいものはありますか?」
林田さん「私は何でもいいですよ」

梅本「昼田さん(仮名:女性)はお昼のおかず、何がいいですか?」
昼田さん「そんなこと聞かれても・・・わからないわ」

梅本「松田さん(仮名:女性)は・・・」
松田さん「みなさんと同じでいいです」

こんな具合で明確なおかずは出てこない。
すると三上さん(仮名:男性)が
「オレはうどんがいいな」と発言。
おっ、やっとメニューが出てきたぞと思いたいとろこですが、三上さんはいつでも「うどん」を希望される方。今日も明日もうどんになってしまいます。



メニューを決めようといってもいつもこんな調子のため、職員から「聞いても何を食べたいか言ってくれないし、いつも同じものしか言ってくれないんだから、聞いても無駄ではないか」という声があがってきていました。
499293
というわけで梅本は入居者の皆さんに聞き直します。
「それでは皆さん、ご飯にしますか?、麺類にしますか?、パンにしますか?」

梅本「林田さんはご飯、麺類、パンだったらどれがいいですか?」
林田さん「そうねぇ。ご飯がいいわねぇ」

梅本「ご飯、麺類、パン、昼田さんはどれにしますか?」
昼田さん「じゃあ私もご飯にします」

梅本「三上さんは・・・」
三上さん「俺はうどん」

梅本「うどんね笑。松田さんはご飯、麺類、パンのどれにしますか?」
松田さん「みなさんと同じでいいです」
梅本「みなさん同じじゃないんですよ。ご飯がいいという方とうどんがいいという方がいます」
松田さん「そうですか。それじゃあ・・・私はご飯にします」



入居者の方たちは認知症の状態にあるため、実行機能障害が原因となって「何を食べたいか」と抽象的に聞かれたり、選択肢が多かったりすると「何を」が思い描けなくなります。
また、記憶障害があるために、頭の中にあるメニュー表が2,3品になってしまっている方が多いため、いつ聞いても「何を」が同じものになるのです。



梅本は、このような認知症の状態(病態)の特徴を踏まえた上で入居者の方たちから引き出す(食べたいものを決める)ために、「何を」を具体的かつ少なめにして、選択肢(ご飯・麺類・パン)を提示したのです。

次におかずですが、こちらも主食と同様に「肉にしますか、魚にしますか、野菜中心にしますか」などと問いかけ、肉であれば焼く・煮込む、魚であれば焼く・煮る・生のままを選択肢として提示して選んでいただくようにしました。
また、よりおかずのイメージが描きやすいように料理本の写真を見てもらっておかずを決めることもありました。
ちなみに主食がうどんばかりの三上さん。でもおかずは他の入居者の方たちと同じ多種多彩なものを食されていたので、特に問題はありませんでした。



このようなメニュー決めをやって・見せて、職員のみんなに真似をしてもらう。
すると徐々にメニュー決めが活発になっていき、その後の食材の買い出し、調理なども入居者の方たちと職員が共同で行うようになっていきました。
その他掃除や洗濯も梅本がやって・見せて、職員のみんなが真似をすることで、共同で取り組む機会が増えていきました。



こうして2003年度の後半戦は
家事全般を入居者さんと職員が共同で行う機会が増え、少しずつ、入居者さんにも動きが出てきてくれました。
となれば、さらに家事全般の共同を活性化させるぞと梅本は思い描いていたのですが、2003年度も終わりを感じ始める正月明け、ユニットリーダー2人が「辞めたい」と退職を申し出てきたのです。



長くなったのでvol.6に続きます。

☆追記☆☆☆
研修その他、依頼受付中です。
ご依頼・お問い合わせはこちらのメールからどうぞ。
satoshi@umemoto-qship-inc.com

梅本の講師メニューや講師実績はこちらです▼
https://www.umemoto-qship-inc.com/caregiver-training-lecture-lnstructor-menu

梅本の執筆実績はこちらです▼
https://www.umemoto-qship-inc.com/wrting-acnievements

介護アドバイザリー(顧問)のご紹介はこちらです▼
https://www.umemoto-qship-inc.com/caregiving-advisory

介護コンサルティングのご紹介はこちらです▼
https://www.umemoto-qship-inc.com/nursing-care-consulting

企業顧問介護福祉士(介護離職防止)のご紹介はこちらです▼
https://www.umemoto-qship-inc.com/corporate-advisor

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット